(この記事は以前に「整体一福」HPに書いたものを、こちらのブログに移行したものです)
40代、広島在住の女性の方。
『整体一福』Facebookページの、同じ症状に関する記事をみてお越しになられました。
- 左下顎&奥歯の痛み
- 肩を回すと、大きくゴリゴリと音(れき音)がする
- 腕の付け根の痛み
- ゴルフ肘(手のひらを上に向けて腕を前に伸ばした時、小指側になる肘が痛い ※親指側が痛ければテニス肘といいます)
- 痛みで肘を机などにつけない
- 親指の痛み
という様々な症状を抱えておいででした。
しかもこの症状、みな左側に集中しています。
「常に左肩が前や上に引っ張られている感じがします」
とのことでした。
顎の痛みに関しては、通院されている歯科医からは「歯並びの問題ではない、顎関節症ではないか」とのことでした。
カイロプラクティック、《三軸調整法》という整体法、
はたまた「市外にある、予約がいつも取れない有名な整体院」など、
様々な所に行かれたようですが、根本からの解決には至らずにいるとのことでした。
120分の施術時間を頂いたので、全身をくまなく施術しながら、左半身に時間を集中して施術することにしました。
うつ伏せから施術を開始して間もなく、その動きは起こりました。
“ボゴッ・・ボゴッ・・ゴリッ・・”
左肩から先だけが音を立てて一人でに回り始めました。
どこに圧をかけても(下半身を押さえても)、その左腕だけが絶えず動いています。
そして横向きの施術に移ると、アゴも音を立ててひとりでに動いているのも確認できました。
「ア・・・・」と声にならない音がクライアント様の口より漏れてきます。
文章に書くと以上になりますが、実際にこの運動を目の当たりにすると、通常の施術では体験しない現象でしたので、
昔の自分であればただただ慌ててしまうばかりで、施術どころではなかったと思います。
しかしリフレパシー整体を勉強した自分にとっては、施術を継続しながら、科学的に仮説を立てることができました。
“おそらく筋肉の【局所短縮反応】が強烈に出たのだろう”
筋肉奥深くに潜む<強いコリ>の部分に圧が加えられると、その部分がビクッビクッと収縮します。これが【局所短縮反応】です。
(通常これは鍼灸の世界で起こる反応なのですが、リフレパシー整体では鍼灸と同じ深く圧を届かせることができるので、こういった反応がおきることがあります)
この方は全身がかなり硬い状態でしたので、「おそらくこの反応が強く出たに違いない」と判断しました。
ですので、施術中も平常心にて圧をかけることができました。
(この身体の動きに関しては、後になって考えると、
【経絡反応(=東洋医学で考える、身体のエネルギーラインが、安定した圧をかけ続けられた時に起こる反応)】が
強く出た可能性の方が、筋肉反応より高いと思います)
そしていつも通り最後は【クラニアル・マニュピレーション(=頭蓋骨調整療法。痛みの全くない、大変心地いい療法です)】を行い、
120分施術を終了。
(冒頭述べた各症状の原因に関しましては、今回は割愛しました。今回文章量がかなり多くなってしまいましたので・・・。
ただ以前の症状改善集にも出てきた症状ですので、そちらをご覧いただければお分かりいただけると思います☆)
そして術後のアフターカウンセリングにて。
「来た時と全然違う・・!何年ぶりか、というような感じです」と言われました。
あれだけ力が入っていた上半身やアゴからそれが抜け、とても楽になっているとのことです。
そしてさらに、クラニアル時に体験されたことを語っていただきました。
クラニアル時に「目の前に空色の宇宙が開けた感じがし」「小さい頃から持っていた、前世の業の記憶が蘇った」とのことでした。
今までにもこのクラニアルの際に、「お花畑に」や「海へ」といった、いわゆる<トリップ>をされたり、
「死んだ肉親と会い、話をした」という体験をお話しいただいたことはありましたが、今回のようなお話は初めてです。
その蘇った「前世の業=過去世の記憶」は、小さい頃より夢の形でずっと繰り返しご覧になられていたそうです。
その夢の内容に関しましては、非常にプライベートなことでありますのでここで書くのは控えますが、
「いのちの大切さを知った」その夢に導かれるように、「いのちを救う」今の仕事に携わられているとのことでした。
そしてさらに以前より、
“悪いものが身体にとり憑いている。しかも数多く。この症状はそのせいである”
と言われ、
どこの「拝み屋」に行っても
“これはうちではとても取り除くことはできない”
と断れ続けたまま、今日に至っていたとのことでした。
そういった症状がここで改善できたことは、何より嬉しいことです。
施術者の立場として、通常こういった方を施術するとよく耳にするのが、
“その人から悪いものをもらってしまう”
ということをよく聞きます。
ですがこのクライアント様に関しては、施術後も自分は全く普段通りの体調でした。
(「どんな拝み屋でもダメな何かが、多くとり憑いている」といわれる身体深くに二時間触れ続け、最後は頭蓋骨にまでアプローチしているのです。それにもかかわらず・・!)
今まで他の深刻な症例の施術後でも大丈夫だったのですが、自分は、いわゆる「全く受けない体質」のようです。
その理由は自分としては、元々丈夫な身体に両親が産んでくれたこと、
栄養・運動・余暇・セルフケアなど、「適切な健康管理ができているから」、
それに尽きるのではと思います。(それか単に「鈍い」だけか・・・(笑))
しかしそれだけでは納得しない方がひょっとしたらおられるかもしれませんので、その時には、
「靖国の英霊の方々が守ってくださっているのでしょう」
と一言だけお答えしようと思います。
話を元に戻して。。。
こういったいわゆる《霊障》というのがあるのかどうかということに関しては、私一個人としては肯定も否定もしません(自分がとても興味を持つ、原始仏教(≠大乗仏教)はこの立場です)。
そして職業人としては、こういった《霊障》があるとしても、必ずどこかにそれを解決する糸口があるはずと思っています(それは東洋or西洋医学かもしれませんし、アロマ・ヨガetc・・・かもしれません)。
アメリカのオステオパシー医学では、人間のからだについて次のように考えます。
“人間は三つの存在が一体となってはじめて完成する。第一は<肉体>、第二は<霊性>、第三は<精神>である”
そのオステオパシー医であり、後に「伝説のヒーラー」と讃えられたロバート・C・フルフォード博士は、その第二の<霊性>の探求に力を注ぎ、
“<霊性>はさらに<意識><直観><コミュニケーション>である”
と分解しています。
これ以上の言及は大変長くなりテーマからも外れますので割愛しますが、このように人間は<精神(こころ)><霊性(たましい)>も持った存在であると考えると、
《霊障》に対する精神的・霊的なアプローチというのは当然考えられますし、そういった改善法も必ずあるのではと思います。
(職業人としてはオステオパシー医学に則り、以上のように「霊的な改善法は必ずある」という考えを自分は持っています。
しかし一個人としては、「必ずある」ではなく「あるかもしれない」という曖昧な表現に変わります。
なぜなら自分が興味を持つ原始仏教では、この<霊性>(=たましい。インドでは【アートマン】と言います)という存在を肯定しないからです。
その代わり否定もしないのですが(=【無記】)、
後の小乗&大乗仏教になると、この存在がはっきりと否定されることになり、仏教の重要テーマの一つとなります(=【無我】)。
そしてこの「たましいの存在」をめぐり、インドの他学派と実に1000年以上に及ぶ「ある!」「ない!」の果てしなき大論争を巻き起こすのですが・‥閑話休題。
このように職業人と一個人としての見解が微妙に一致しないにしろ、次に書いたように整体師として自分がやることは「肉体的」アプローチだけ、と決めておりますので、
実務的には施術で変わるところはありません)
自分は「整体師」という職業であるからには、あえて「肉体的」アプローチに照準を絞って、改善の糸口を見つけていこうと思っています。
オステオパシー医学に則って言うならば、<肉体>というのは<精神><霊性>より劣るのではなく同等のものなのですから。
先日「霊障を治す」と言って無理やり水を飲まされた女性がお亡くなりになるという、痛ましい出来事がありました。そういった例は今まで数多く存在するようです。
このように《霊障》と判断されたケースでも(非常に少ないケースかもしれませんが)リフレパシー整体がお役に立てることを、実証していこうと思っております。
このクライアント様にはその後も毎月お越しいただいておりますが、お仕事で心身ともにハードな毎日を送られておりますので、症状の根治に向けては長い旅になるかもしれません。
今後もしっかりと向き合わせていただこうと思っております。