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「TPドクター整体 一福」
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〜日本人の物語〜 PR

【日本人の物語】②~The signal frag “Z”~

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頭上に一振りの旗がはためいています。
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日本軍事史上、最高の《金字塔》にして、

今日へと続く日本人の繁栄の《原点》。

 

かつてこの国の男たちは、

「弱肉強食」、悪意と憎悪に満ちた世界情勢の中で、

この国が亡びないために、

幾多の苦難にその死力を尽くして立ち向かいました。

 

こんな言葉を耳にしたことがあります。

 

“ある民族を滅ぼすには、その民族から【記憶(=歴史)】を奪い取ってしまえばよい”

 

 

多くの日本人が失った【記憶】の一つが今、目の前にあります。

 

【日本人の物語② ~The signal flag “Z” ~】

 

伝説の建国より2676年—、

世界最古の国、日本の歴史の中で、

この国が文字通り「絶体絶命」を迎えた危機が、二度ありました。

 

鎌倉時代、元朝モンゴル帝国と戦った《元寇》と、

明治時代、ロマノフ朝ロシア帝国と戦った《日露戦争》です。

 

(《桂・ハリマン協定》《リットン調査報告書受諾》《トラウトマン和平工作》etc…

“戦争回避”の分岐点が、その過程でいくつもあった《日米戦争》と違い、

この二つは日本にとって避けようのない、運命の戦いでした)

 

いずれも世界最大の軍事大国を相手に、

この国にまで迫る凄まじい膨張を食い止めようと、

極東の小国に過ぎなかった日本が、

「生きるか死ぬか」を賭けて挑んだ、決死の戦いでした。

 

その二度目の〈史上最大級の危機〉、「日露戦争」において、

必死に戦争回避を模索し続けた日本は、

度重なる交渉案をロシアに無視されるに至り、ついに開戦を決意。

 

国力差にして8倍、兵力差においては15倍以上—、

「圧倒的」という表現すら不足するロシアとの戦力差に、

世界中が日本の敗北と破滅を確信し見守る中、

日本は陸に海に多くの人命を失いながらロシアと壮絶な戦いを繰り広げ、

その勝敗は、海の最終決戦《日本海海戦》に委ねられました。

 

相手はロシア最後の切り札にして、「世界最強」とも言われたロシア艦隊。
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その戦力は日本海軍のおよそ3倍。

世界最大の軍事大国、ロシア帝国の《力》の象徴でした。

 

ここまで負け続きだったロシアは、この艦隊を本国から投入しての総反撃で、

一気に日本の息の根を止めるつもりでした。

 

津波のように押し寄せてくる数十万のロシア陸軍をそれまで一手に引き受け、辛くも勝利し続けながら、

激闘に激闘を重ね崩壊寸前となった日本陸軍には、

もう戦う力や進む力さえ残っておらず、
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この史上空前のロシア艦隊を前に、

日本の運命は今や「風前の灯火」となって、消えかかろうとしていました。
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そのロシア艦隊を打ち破るため、未だ健在の日本海軍が満を持して出撃しました。

 

残るこの海軍に、

勝利への最後の<希望>と、

全日本人の<運命>が託されたのです。
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その海軍がこの戦いで負けるということが、日本にとって何を意味するのか—。

 

“これで全てが決まる—”

 

この戦いに赴く日本人の誰もが皆そのことを直感し、

それぞれの決意を固めていました。

 

そしてロシア艦隊と激突する、まさにその直前—。
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一番先頭を進む戦艦『三笠』に一振りの信号旗が—、

赤・青・黄・黒、色鮮やかに染まった四色旗が、

後に続く全ての艦に向けて掲げられました。

 

20051127074324!Z旗
 
アルファベット文字の「Z」、または

《タグボート(曳船)を求む》
《現在、網を投げている》

を表す海上国際標識旗、「Z旗」です。

 

同時に最後のアルファベット文字でもある「Z」は、

日本海軍では「この後はない」ことをも意味するとされ、

全艦に配布されていた信号帳には次の意味で書き記されていました。

 

今まで一度として使われたことのなかったその信号メッセージが、

この時初めて、

この戦いに参加した全ての日本人の元に届けられました。

 

“皇国の興廃 此の一戦にあり

 

各員  一層奮励努力せよ”

 

(2500年絶える事なく続いてきた我々の国が

これから栄えゆくか

ここで絶え滅びるのか
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全ての運命がこの戦いで決まる

各自その死力を尽くし、この時に戦え)

 

旭日の光を受けながら『三笠』マストに登りゆくその旗は、
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日本海の強い潮風と、

この戦いに参加した全ての日本人の《決意》を乗せ、
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天高く、

 

そして力強く翻りました。
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この旗の下、全ての艦と乗員が皆一つとなり、
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ロシア艦隊の猛攻と三倍の戦力差をはね返し、
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昼夜分かたず続いた丸二日の激闘・死闘の果てに—。
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「世界最強」とも言われたロシア艦隊の戦艦群、その全てを撃破しました。
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世界海戦史上空前にして未だ絶後の「パーフェクトゲーム」、

全世界が「奇跡」と驚嘆した「完全勝利」でした。
 
(先頭の『三笠』はロシア艦隊からの集中攻撃を受け、
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「数分間で300発着弾」と記録されたほどの猛攻を一身に浴び、

満身創痍の状態になりながらもこれに屈さず、
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(↑現存する『三笠』装甲板)

弾除けのない最も危険な場所である『三笠』露天ブリッジの、さらに一番前に我が身をさらし、
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敵弾が雨のように襲いかかる中を、一歩も退かず指揮をとる司令長官、東郷平八郎を乗せ、
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最後まで先頭に立って全艦を導き、戦い抜きました。
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そしてこの決戦の勝利を受け、

日本陸軍も残る最後の力を結集し、ロシア領に進撃を開始。
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現在の貨幣価値に換算しておよそ300兆円。

莫大な戦費と、

幾多の同胞の犠牲と、

日本の全ての命運を賭け、

日本人が上下一丸となって超大国ロシアに立ち向かった日露戦争は、

そのギリギリの状況で、

世界の誰も予測し得なかった、「日本の勝利」に決したのです。

 

そしてこの戦いは、

白人が有色人を容赦無く踏みにじった、弱肉強食の《帝国主義》の時代に、

「ちっぽけな黄色人の小国」が、

「世界最大の白人の軍事大国」を打ち破った戦いとして、

全世界に大きな衝撃を与え、

そして白人に抑圧される人々には勇気と希望を与え、

 

さらにこの戦いは、

中世以来400年–、この時頂点に達していた「白人主導の世界支配」を、
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(当時の世界:赤が欧米の帝国主義勢力)

弱小な有色人が跳ね返した史上初めての戦いとして

その名を日本人の勇戦ぶりと共に、世界史に永えに刻みこむことになりました。
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こうして全世界を驚嘆させた日本は、

(意図的に残されたタイを除く)アジア諸国全てが、

植民地として白人に次々と踏みつぶされていく中、

唯一自らの手で独立を守り抜き、

 

そして白人から家畜のように虐げられた有色人種の中、ただ一つ—、

世界で最も強力な《五大列強国》の一角として、

欧米と堂々互角に肩を並べるに至ります。

 

しかしもしこの戦いに敗れていたら—。

 

我々を待ち受けていたのは今日の自由で豊かな社会ではなく、

名前を奪われ母語を奪われ文化をも破壊された、

この国がこれまで一度も経験することの無かった、

想像を絶する過酷な運命だったかもしれません。

 

“おそらく日本人の名前は皆、『〇〇スキー』として生まれたに違いない”(司馬遼太郎)

 

滅びるか否か。

避けようのない運命に敢然と立ち向かい、

絶望的不利を跳ね返し我々の未来を切り開いた父祖の、

揺るぎない《闘志》を表したZ旗。

 

今その旗は、横須賀の平和な青空の一角に静かにはためき、

内外の激動の荒波にただ翻弄されながら、緩やかに滅びゆこうとするこの島国の行く末を、

ただ静かに見守り続けています。

 

百年の時を超え今日に生き続ける《世界三大記念艦》、

『三笠』と共に—。
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