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横浜&広島で症状改善を手がけ10年以上
「TPドクター整体 一福」
様々な症状の解決法・改善症例をここにご紹介。
症状改善集 PR

【症状改善集】㊲耳鳴り(Ⅱ)

耳鳴りの原因となった内転筋群
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50代、広島在住の女性の方。

一年半前、美容院でのシャンプー台での強烈な頭皮マッサージを受けた直後に、強烈な目まい・耳鳴りに襲われたのこと。

目まいは薬で完治したが、耳鳴りは一向に回復せず、病院・整体院・理学療法士の施術を受けてもダメで、

鍼灸院で一・二回目の時だけ10分間軽減したがすぐ戻り、以降は全く改善しないとのことです。

当院の耳鳴り改善の記事、「症状改善集⑤:耳鳴り(Ⅰ)」をご覧になられてのご来院でした。

内科・脳神経外科のMRIで脳などには異常なしとのことで、整体による改善の余地が大いにあります。

耳鳴りというと、耳にフォーカスしがちになりますが、当院に関しては改善のポイントがまた異なってきます。

◆首の筋肉=「胸鎖乳突筋」

耳鳴りの原因となる胸鎖乳突筋・鎖骨頭
耳鳴りの原因となる胸鎖乳突筋・鎖骨頭

◆顎の筋肉=「咬筋」&「外側翼突筋」
咬筋

耳鳴りの原因となる外側翼突筋
耳鳴りの原因となる外側翼突筋

「まさか耳鳴りの原因がここに・・!」というような意外な筋肉ですので、このことを知っておかないとまず改善はおぼつきません。

耳鳴りだけなら60分施術でも対応可能ですが、

“耳鳴りを直そうと色々なことを試し、悪くなった腰まで痛くなってしまった(鍼を打った後、全身の筋肉が固くなり腰が痛くなった)・・!”

とのことでしたので、150分の「体内浄化プログラム・フル」施術を行いました。

早速、上にあげた三つの筋肉にアプローチしました。

ここをアプローチした際には、クライアント様から、

“耳鳴りの音が変化する・・!”
“音が小さくなった・・!”
“耳にかかる圧が変化している・・!”

などの反応を言われることが多いのですが、今回は三つのどの筋肉にアプローチしても無反応でした。

「初回の施術だし、まだ反応がでるには早いか・・」

そう思いながら下半身の施術に取り掛かりました。

そして、今まで何の反応もされなかったクライアント様が突然、

“あ、そこっ!そこです!”

と声を上げられた筋肉がありました。

その筋肉は、

◆内またの筋肉=「内転筋群(長+短+大内転筋)」

でした。

耳鳴りの原因となった内転筋群

“そこを押さえられていると、耳の音がどんどん小さくなってきます・・!”

とのことで、みるみるうちに三割ほどに音が小さくなりました。

この筋肉はどちらかというと「股関節の痛み」「膝内側の痛み」の際の原因となるのですが、

耳鳴りの原因がここというのは今まで聞いたことがありません。

本当に意外でした。

その後ふたたび、通常耳鳴りの原因となるはずの三つの筋肉にアプローチしましたが、

“逆に音がまた戻ってきました・・、今五割ほどです”

とのことでした。

それでも施術後に五割にまで半減したというのはとても効果的で、初めての改善感に喜ばれていました。

自分も嬉しかったですが、その結果以上に、「内転筋が耳鳴りの原因であった」ことに大いに興味がひかれました。

これは通常お伝えしている、「筋肉のコリから症状が引き起こされる理論=トリガーポイント理論」では説明がつきません。

これを東洋の「経絡理論(=人体に十二本のエネルギーライン、『経絡』が流れているとする理論)」で考えてみると、

①【心実-心包虚】(心経がエネルギー過多であり、かつ心包経がエネルギー不足の状態)

あるいは、

②【小腸実-三焦虚】(小腸経がエネルギー過多であり、かつ三焦経がエネルギー不足の状態)

という状態になっていると耳鳴りが起こりやすいと言われています。

内転筋の場所には「心包経」が走っていますので、この方はおそらく①の状態だったのではないかと推察されます。

そして内転筋にアプローチをしたことで、「心包経」に「経絡反応」が起きて①の状態が改善され、

それによって耳鳴りも改善に向かったということが考えられます。

このように西洋の「トリガーポイント理論」では説明のつかない現象でも、

東洋の「経絡理論」によって治療のプロセスを探ることができるのです。

しかしながら・・・、

今回、150分施術でよかったです。

60分施術ではまず内転筋にアプローチすることは無く、この方の耳鳴りの症状改善はできなかったはずですので・・。

今回は耳鳴りの症状改善が初回でメドがついた以上に、とても意外なところが耳鳴りの原因となりうるケースがあることが分かったという点で、

とても貴重な施術経験となりました・・!

次回の施術もこの内転筋を中心にアプローチし、さらなる改善を目指します。

施術スケジュール(直近三週間)