40代、広島在住の男性の方。
ネットで当院の存在を知り、お越しいただきました。
“お尻の奥深く、特に右側にひどい痛みがある”
一年前にお尻にひどい痛みを覚え、まっすぐ立てない状態にまでなったとのこと。
病院からは「ヘルニア」と診断され、まず一回目の手術を受けてこの時は一時的に良くなったのですが、
再発し、二回目の手術を受けました。
しかし今度は症状が一向に改善せず、病院では
「骨の問題ではないのかもしれません、うちではこれ以上どうにもなりません・・・」
と言われたそうです。
ネットで「痛みの原因の有力な一つ」として、
「筋筋膜性疼痛症候群(MPS)=<トリガーポイント(筋肉のコリ)>が引き起こす症状)」を知り、
そのトリガーポイント施術ができると謳う地元の整体院など、色々な所に行かれましたが改善に至らず、
改善ができる場所をさらに探され、当院へとたどり着かれました。
<トリガーポイント施術>を謳っていたその整体院での施術内容をお聞きすると、
“お尻の痛みを引き起こすトリガーポイントはここにある・・!”
とのことで、入念にお尻のあるポイントを中心に施術をされたとのこと。
他の場所はあまり施術をしなかったそうです。
殿部痛の改善でお尻にアプローチするという、その狙いは間違いではありませんが、
殿部痛を<トリガーポイント>で改善するには、まだまだアプローチする場所があります。
“病院からも原因が良く分からないと言われましたし、
他の整体院にも色々行きましたがどこに行っても良くなりませんでした・・”
とのことで、もう他に行く所が無い状況になられていました。
「これは何としても結果を出さねば・・」
その思いで、初回は120分の全身施術を行いました。
先ほど述べたようにお尻の痛みといってもお尻だけを施術すれば良いというのではありません。
◆背中の筋肉=【腸肋筋】【最長筋】
◆脇腹の筋肉=【腰方形筋】(図は省略)
◆太もも裏の筋肉=【半腱・半膜様筋】(図は省略)
といったように、一口にお尻の痛みを改善するといっても様々な場所に原因が潜んでいるのです。
こういった筋肉に一か所でもアプローチをしない所があれば、本来改善する症状を「改善しないもの」と誤ってしまうのです。
初回施術後に改善の手応えがあったようで、私が再び広島に来る次の月の10日間で、計4回ご予約を一度にいただきました。
“仕事を休んで来ますので、(短期間にそれだけ来るのは)大丈夫です”
そう言って帰られる背中をお見送りしながら、
「この方の人生を背負ったな」
と思いました。
それから都合10日間で4回、「必ず結果を出せるように」という思いと、
冷静に身体を観察しアプローチする平常心の二つで、一回一回施術させていただきました。
(2回目からは60分施術に短縮されますので、よりピンポイントで改善点を探る必要がありました)
2回目の施術で手応えを感じた箇所があり、それは「お尻の深くにある六つの筋肉=【深層外旋六筋】」でした。
通常はうつ伏せでアプローチするのですが、
横向きの際にここにアプローチしたところ、さらに強烈に反応されました。
この方のお尻の痛みの原因は左右それぞれ異なっていて、
(右)「お尻深くの筋肉=【深層外旋六筋】【小殿筋】」「太もも裏の筋肉=【半腱・半膜様筋】」
(左)「背中の筋肉=【最長筋】」「脇腹の筋肉=【腰方形筋】」
でした。
その原因にアプローチすると飛び上がるほどの反応を示されるのですが、
その反応も施術を重ねるにつれ徐々に弱くなり、
そして広島を離れる日の都合五回目の施術では、
最後に残った原因、【小殿筋】以外にはほとんど反応が出なくなりました。
そしてその小殿筋の反応も治まった五回目の施術後、
“痛みが最悪期の2割ほどになりました・・!”
“以前は足を動かすと激痛が走っていたのが、今は痛くありません・・!”
と言われるレベルまで改善いたしました。
“あきらめていた「スポーツ運動」もできるかもしれない・・!”
と、初回の施術時とは打って変わった晴れ晴れとした表情で言われました。
来月広島に戻った時にさらに二回の施術をさせていただくので、
ここで「痛み0」になるよう目指ます。
あと一息です。
“どこに行ってもよくならない・・”
“病院でも分かってもらえず見放された・・”
その辛さはとれほどのものだったでしょうか。
“仕事も休んで来ますから”
それほどの覚悟で来られたクライアント様のお役に立てられたことが、
何より嬉しいことでした。
そしてこうした人知れず苦しまれている方々はまだまだ沢山おられることと思います。
その<希望>になれるよう、今後もさらに精進します。