MENU
横浜&広島で症状改善を手がけ10年以上
「TPドクター整体 一福」
様々な症状の解決法・改善症例をここにご紹介。
症状改善集 PR

【症状改善集】⑱群発頭痛

群発頭痛の原因となる胸鎖乳突筋
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

40代、広島の女性の方。

「頭痛」「右目奥の痛み」を訴えられて来院されました。

一か月前に発症して以来、ずっと激しい痛みが続いているとのこと。

ネット検索で「頭痛」は数多く整体院がヒットしたそうですが、「目の痛み」で検索しても中々これはという所がなく、

その中でヒットした私の記事、【症状改善集③:身体に力が入らない&目の痛み&原因不明の高熱】をご覧いただいてのお越しでした。

頭痛と一口に言っても、「緊張型頭痛」「群発頭痛」「偏頭痛」と様々に分類されます。本当に厄介な症状ですが、

脳自体に重大な問題が無い限り(脳腫瘍・くも膜下出血など)、頭痛の原因は首の筋肉からきていることがほとんどです。

従来は「緊張型頭痛」のみが整体の範囲内であり、

「群発頭痛」「偏頭痛」(いずれも「血管性頭痛」と言われます)に対しては、

“症状を悪化させる(頭の血管のみが急に拡がることによる)ので、整体では不適応”とされてきました。

しかし当院ではこの二種の頭痛に対しても対応可能です(痛みの原因となっているポイント自身を直接処置できるだけでなく、首・肩なども芯から緩めることができるため)。

こめかみ・てっぺん・後頭部・・・、その痛むゾーンによって対処法がそれぞれ異なってきますので、改めてこの方に頭の痛む箇所を詳しくお聞きしました。

“ひたい部分と右目奥が一番痛みを強く感じるが、後頭部・こめかみにも感じる”
“痛みで最近は熟睡もできず、死んだほうがましと思うこともある”

とのことでした。

ロキソニンなどの市販や病院で処方された薬などを飲んでも、全く効かないとのこと。

この「ひたい部分の痛み」と「目の奥の痛み」に関して、それぞれ原因となりうる筋肉を以下にご説明いたします(いずれも目や脳自体には重大な異常が無いことを前提とします。あればそちらの治療が最優先となります)。

◆「ひたい部分の痛み」

A.「首横の筋肉」=【胸鎖乳突筋】

群発頭痛の原因の一つとなる胸鎖乳突筋
群発頭痛の原因となる胸鎖乳突筋

B.「首後ろの筋肉」=【頭半棘筋】

「目の奥の痛み」

C.「後頭部きわの筋肉」=【後頭下筋群】
D.「首後ろの筋肉」=【頸板状筋】

どちらも首後ろにあるのに目の奥に痛みを送るため、こうした関係性を知っていないとまず改善できないということになります。

そしてこれらにご説明した筋肉のコリがコラボして、「群発頭痛」を引き起こすことがあります。

この「群発頭痛」という症状について、以下にご説明致します。

◆群発頭痛とは

特徴は「こめかみや目の奥の激しい痛み」です。

この激しい痛みの形容は、

“えぐられるような”
“のたうち回るような”
“死んだほうがマシと思うぐらい”

とも言われる凄まじいものです。

原因としては一説には「視床下部の機能異常」とも言われていますが、今のところそのメカニズムがはっきり分かっておりません。

治療法も、「純酸素吸入法(ボンベから純度100%の酸素を吸引する)」などが挙げられますが、これも発作が起こった時の一時的な対症療法に過ぎず、根本的な治療法は未だ確立されておりません。

あの「ハリーポッター」シリーズの主演ダニエル・ラドクリフも、この症状に襲われ仕事を次々とキャンセルしました。(ネットでこの頃の彼の画像を見ると、大変なやつれようです)。

それほど「群発頭痛」というのは、想像を絶する厄介な症状をもたらします。

「目の奥の激しい痛み」「死んだほうがまし・・」「たまにこめかみも痛む」といったこのクライアント様のお言葉を全てつなぎ合わせると、この「群発頭痛」の可能性が高いのではと判断しました。

その上で120分の全身施術に入りました。今回は特にこのA〜D4つの筋肉に時間をかけながらアプローチします。

そして大切なポイントがもう一つ。

A〜Dの筋肉にダメージをもたらすポイントが、実は「肩の筋肉」=【僧帽筋】にあります。

よって直接の原因であるA〜Dの首の筋肉の処理だけでは不十分となりますので、この筋肉にも入念にアプローチします。

まず首から(Cの筋肉から)施術を開始しましたが、このCでかなり強い反応を示されました。B・Dも同様です。

特に「B.首後ろの筋肉」=【頭半棘筋】が一番反応が強く、触ってもコリコリとかなり凝り固まっていました。

押さえる圧が弾かれないように、かつ奥まで緩められるように、慎重に押圧をかけました(巷によくある「揉み」では、まずこれら一連の首の筋肉を緩めることはできません)。

そして肩に移ります。肩の上部・肩甲骨周り、いずれも相当な硬さ・反応です。

うつ伏せ・横向きと態勢を変えつつ、最後の態勢の仰向けにて「A.首横の筋肉」=【胸鎖乳突筋】にアプローチ。

ここは角度を変えて様々にアプローチする必要がありますが、このAだけは硬くなく反応もほとんどありませんでした。

よってこの方の「ひたいの痛み」はやはり、単にAから引き起こされた痛みではなく、「群発頭痛」の一形態として起こったものではないかと判断しました

(群発頭痛の痛む部分は主に「こめかみ」「目の奥」ですが、まれに「ひたい」にまで痛みが生じることがあります)。

下半身も入念に緩め、「クラニアル・マニュピレーション(頭蓋調整療法)」でフィニッシュ。

施術後、「だいぶ身体がスッキリした」という感想はいただきました。

それ自体は嬉しいことですが、大事なのはこの「群発頭痛」が軽減されるかどうかになります。

以後の経過をまた改めて、数日後に教えていただくことになりました。

翌朝早朝にはメールをいただき、

“あれから家に帰ってすぐ熟睡して目が覚め、そこからまた熟睡した。久々によく眠れた。また報告します”

とのことで、三週間後に二度目のご予約をいただきました。

(本来は一週間後の施術がベストなのですが、自分の横浜出張のため、これだけ間が空くことになりました)

その三週間後の来院時のプレカウンセリングにて。

メールをいただいたその日に「ひたいの痛み」はすっかり無くなり、目の痛みも最悪期の半分以下にまで和らぎ、それ以来気にならなくなったそうです。

(逆に今まで時々しか感じなかった「脇腹痛」が、とても気になり始めたとのこと。この痛みに関してもこの二度目の施術にて根治しましたので、別に章立てて書きます)

もう少し回数がかかるかと思いましたが、1回でここまで改善したことが何よりでした(痛みの発生が1ヶ月前でしたので、まだ症状自体がそれほど深くなかったのかもしれません)。

この方の表情までかなり和らぎましたので、逆にこの「群発頭痛」の深刻さを改めて痛感いたしました。

ネットで検索してみても、「この症状は治らない」「自殺頭痛」「毎日死を考えます」といった壮絶な言葉が出てきます。

人知れず・そして誰にも理解されずに苦しんでおられる方達が、本当にたくさんいらっしゃるものと思います。

その方達へ少しでもこの声が届くことを願いつつ、筆を置きたいと思います。

施術スケジュール(直近三週間)