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横浜&広島で症状改善を手がけ10年以上
「TPドクター整体 一福」
様々な症状の解決法・改善症例をここにご紹介。
症状改善集 PR

【症状改善集】⑦膝痛(Ⅰ)(10代のクライアント)

膝痛の原因となる大腿四頭筋
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 ある時立て続けに、10代のお子様がクライアントさんとして来られました。

 まずお一人目は、中学二年生の女の子でした。小学校からスポーツに打ち込み、その時点で既に全国大会で連続優勝するほどの実力です。

 一年中ほぼ毎日練習というその量がたたったのか、右ひざが正座できないほどの痛みに襲われたとのことので、お母様と共に来られました。

 病院の検査では「骨に何ら異常はなく、筋肉が固くなっているからストレッチをするように」とのことでした。

 それならば整体で十分適応できる症状です。

 膝痛の原因ですが、骨のはげしい異常を除くと、ほとんどの原因は以下の二つになります

①太ももの筋肉(=【大腿四頭筋】)

②足首(足関節)と股関節の硬さ

まず①についてですが、

膝痛と原因となる太ももの筋肉の関係は、以下のようにきれいに分かれます。

  • 膝真中の痛み→真中の筋肉(大腿直筋)
  • 膝内側の痛み→内ももの筋肉(内側広筋)
  • 膝外側の痛み→外ももの筋肉(外側広筋)

②については、

“足首・膝・股関節の三つの関節は、互いに補正しあい連動している(←オステオパシー医学が説く≪三関節原理≫といいます)”

つまり、

足首・膝に歪みや硬さなどの不具合が発生すると、不具合を膝で補正しようとして無理な影響を与えてしまい、結果として膝に痛みが発生するというしくみです。

したがって①で太ももの筋肉を緩め、②で足首・膝・股関節を緩め、さらに、

膝裏&膝上10cmまで&膝の皿周り

を緩め、

膝周りのツボ(≪犢鼻(とくび)≫≪内膝眼(うちしつがん)≫≪外膝眼(そとしつがん)≫)

を押圧します。


(膝周りのツボ・分布図)

こういった筋肉・関節・ツボの総合アプローチで、膝の痛みを改善へ導きます。

(※膝の真中・内側が痛い場合、さらに内股の筋肉(=【長内転筋】)も緩める必要があります)

以上が膝痛に対するアプローチになります。

ここからが実際の施術になります。

まず施術前に身体の各箇所をチェック。

“うわ・・、これは・・・”

ふくらはぎが、今まであまり向き合ったことがないほどの異常な固さで、ほとんど弾力がありません。膝をはじめとする各部所の硬さも相当なものです。

“1回で緩むかな・・・”

正直な感想はそうでした。

結果をすぐに出すことは大事ですが、相手は10代前半の女の子です。

来院されてからのプレカウンセリングは、御本人様の代わりにほとんどお母様がお話されましたし、そして施術ベッドに寝たときも不安げな表情をされてましたので、

まずはその不安を和らげることを先決しました。

70分施術を開始。

いつものようにリフレ(=足もみ)から始めます。

(※2012年当時の部分整体は、今の60分ではなく70分施術でした。はじめに必ずリフレを20分行っていた代わりに、そのぶん整体の時間は短めでした)。

このリフレでも硬くなった足関節を緩めることはできますので、膝痛にはある程度効果的です

そして足外側には【膝】の反射区(=ツボ)もありますので、そこを重点に押圧しますが、


(膝の反射区をペン先で図示)

施術効果は後の整体で主に出すことに決め、ここでは心地よさを優先し、まずこの方がリラックスできるようなリフレを実施しました。

いつも以上に身体にゆっくり深く響かせるよう、通常使う人さし指の関節ではなく親指の腹で、足の各箇所への一点押しです。

最初は天井を向いてしきりにパチパチさせていたクライアント様の目が、片足をもみ終える頃には閉じていました。

お母様もそばについてらっしゃるので、かなりリラックスできているようです。

ここまでは上手くいきました。

次は整体ですが。

脚全体が相当硬く、特に太ももの筋肉は表も裏もガチガチで、並の圧では筋肉深くに届きません。

激しい痛みに襲われるのもうなずけるような凄まじい硬さです。

10代でこれほどとは・・・(このままいけばいつか必ず怪我につながります)。

ですが緩めようと焦って力を入れると激しい痛みが発生して緊張し、小さな身体が施術を拒否するようになります。

通常痛いときはクライアント様にお声かけをいただきますし、このご本人にも事前にはお伝えはしました。

ですがなにぶんまだ中学生の方ですし、痛くてもこちらに遠慮して何も言わない場合も考えられますので、

まずは手のひら全体で押し、そこから指をゆっくり沈めます。

そして押すたびに「顔の表情」「呼吸の乱れ」「足指の動き」に注意しながら(このクライアント様は痛みを感じると、閉じている目を開いたり足の指をピクピクさせます)、

静かにそして深くまで浸透するように圧を加えて、一連の筋肉を緩めていきました。

筋肉を緩めて最後は、「股関節&膝関節を緩め動きを広げる処置(=フット・マニュピレーション)」を実施。

右股関節が異常に硬く、左と比べて明らかに動きが悪いです。そこを入念に処置して終了

(足関節はリフレ時に既に処置しました。足首は捻挫の経験もなく硬さは無かったです)。

アフターカウンセリングではお母様に、ご家庭でお子様にできる簡単なケアもお伝えいたしました。

数日経った今日、身体の経過をお母様にお聞きしましたが、

“病院で受けてきたマッサージと違い、ビックリするほど脚の筋肉が柔らかくなっている。病院の先生からもそう言われた。膝の痛みはとても軽くなったがその分、今まで気にならなかった腰の痛みが気になり始めたようだ”

とのことでした。

お話を聞く限り、施術の方向性に間違いはなかったと思います。

クライアント様がこういったお子さん(しかも女性)の場合、非常にデリケートな年頃ですし、

ヒゲが生えた私の見た目もあったりして少し怖いかもしれませんので(笑)、中々コミュニケーションが難しい場合があります。

なのでまずは少しでも安心してもらえるよう、優しい笑顔と言葉と雰囲気を心がけます(・・・三流の整体業者の言葉みたいですが(笑))。

そしてここまで述べたように、柔らかな圧でかつ改善効果が確実にでるよう、お顔の様子を伺いながら、また一段と集中して施術することになります。

次回も10代のクライアント様の症状をお送りいたします。お楽しみに・・☆

 

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