30代、女性の方。
「顔右側のしびれを伴った痛み」
「目の近くに感じる痛み」
に長年悩まされ、他の整体や鍼でも効果がなく、私のHPをご覧になってお越しになられました。
人間ドックでは目・鼻・脳に特に異常はないとのこと。そしてMRI検査では「首の骨が本来のカーブではなく、真っ直ぐ(ストレートネック)気味である」とのことでした。
顔面の痛みやしびれに関しては、一般的に「緑内障」「副鼻腔炎」「三叉神経痛」などが原因として考えられます。
しかし目・鼻・脳に異常がないのであれば、こういった顔面に痛みを送る原因は実は、
<顔面にある特定の筋肉>
・あご(=内側翼突筋)
・ほっぺた(=外側翼突筋)
・頭横(=側頭筋)
の他、
・首(=胸鎖乳突筋)
が重要なポイントになります。
この方の場合、
・病院から「ストレートネック気味」という指摘があった
・目の近くの痛む場所というのは、具体的には「鼻と右目の間」
の二点から、特に「首の筋肉(=胸鎖乳突筋)」に時間をかけてアプローチしなければと判断しました。
この筋肉が固く縮むと、首の骨の正しいカーブをなくし、ストレートネックの原因となります。そして目と鼻の間に痛みを送る場合もあります。
施術をしてみると、やはり首周りはどこを押さえても相当強く反応され、さらに予想通り「胸鎖乳突筋」が一番反応をされました。
施術三回目までは症状に変化はあまりみられず、むしろ施術後しばらくは痛みが強く出る状態が続きました。
一刻も早い症状改善を願うクライアント様にとって、本来こういった動かない経過であれば、施術の継続はないのですが、
それでも継続していただけたのは、施術時に身体に感じる「響き(反応)」を体感していただけたからだと思います(大抵この響きを、「これは治るかも・・!」という言葉でもって、クライアント様は表現されます)。
そして顔の痛みには変化はないが、首・肩は楽な状態がずっと続いていたそうですので。
(初回の施術から二回目までには三週間空いておりましたが、“本来はその間に行くべきマッサージ・整体に行かなくても楽だった”とのことでした)
そして四回目の施術前のプレカウンセリングにて。
“施術後すぐはひどく痛みが出たが、それから痛みの全くない期間が1週間ほど続いた”
とのこと。四回目にして動いたようです。
そして六回目の施術へと入りました。
前回の施術までに丸々一ヶ月空いておりましたので、経過が気になっていましたが、
施術前のプレカウンセリングでは、痛みは“最悪期の三割ほどにずっととどまっている”とのことです。
変わりに“首の後ろの痛みの方が逆に気になる”とのことでした。
「首後ろの痛み」というのは、「肩の筋肉(=僧帽筋&肩甲挙筋)」のあるポイントにも原因があるのですが、
先ほどの「首の筋肉(=胸鎖乳突筋)」にもその改善ポイントがあるので、いつも通りの入念な施術を実施。
毎回施術のたびに、首周りをアプローチすると強烈な反応を示されていましたが、施術の回数を重ねるごとにその反応箇所が減っていき、
今はその反応点は、この「首の筋肉(=胸鎖乳突筋)」だけとのこと。それも“押されるたびに強く感じた響きが、段々弱くなってきている・・!”とのことです。
こうして今では他の部所の方が気になるぐらいに、顔の痛みと痺れは弱まりました。
顔の痛みは場所が場所だけに非常に不快な思いをしますし、とても辛い思いをしますが、
こうした粘り強い施術によって改善するケースが非常に多いのです。