MENU
横浜&広島で症状改善を手がけ10年以上
「TPドクター整体 一福」
様々な症状の解決法・改善症例をここにご紹介。
症状改善集 PR

【症状改善集】⑬まっすぐ立っていられず10mしか歩けなかった、坐骨神経痛(Ⅰ)

原因不明の高熱のカギとなる脊柱起立筋
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

60代、男性の方。

お尻〜太もも外側にかけての激しい痛みを訴えられて、お越しになられました。

あまりの痛みに、“真っ直ぐ立っていられず、10mぐらいしか歩けない”とのことでした。

病院のMRI検査ではヘルニアがあるとのことですが、「ヘルニアが痛みの原因ではない」というドクターの診断でした。

その業界では全国的に有名な整体の方に、普段みてもらっているとのことでしたが、

今回は中々改善がみられないとのことでしたので、お越しになられた次第です。

こうした殿部〜太ももに広がる痛みが特徴である「坐骨神経痛」は

以下の「殿部の筋肉」二つにその原因がある可能性が考えられます

①小殿筋(しょうでんきん:症状が後ろor外側に出ているかで、同じ小殿筋でもさらに改善ポイントが分かれます)

(↑画像クリックで全体が見られます)

②梨状筋(りじょうきん:すぐそばを坐骨神経が通っています)

①が原因であれば一発改善が可能な場合もあるのですが、

②が原因の場合、改善にかなり時間がかかることが多いです。

そして痛みがふくらはぎ〜足のすね〜足裏にまで広がっている場合には

「ふくらはぎの筋肉(腓腹筋&ヒラメ筋&腓骨筋&後脛骨筋)」にその原因が潜んでいます

(※痛みの場所によってさらに対応ポイントが分かれるのですが、複雑になりますのでここでは詳細は割愛します)。

この「ふくらはぎの筋肉」に潜む原因について—。

まだ整体を勉強しておらず「リフレクソロジー(足もみ)」メインの施術だった7,8年前、

足もみだけで「ふくらはぎ〜すね〜足裏の痛み」が改善したことがありました。

足の骨両サイドには坐骨神経痛に対応する「反射区(≒ツボ)」がありますので、

当時はその反射区効果のおかげで改善したと思ったのですが、今から思えばそうではなく、

ふくらはぎの各所に存在する、「坐骨神経痛の原因となる筋肉の強いコリ(=トリガーポイント)」を、

足もみによって緩めたことで「ふくらはぎ&すね&足裏の痛み」が改善した

という治療プロセスではなかったかと思います。

(もちろん「反射区効果」というのも可能性はゼロではないと思いますが・・)。

話を本題に戻して・・・。

今回のクライアント様の症状は足までには広がっていませんでしたので、

「お尻の筋肉」二つを重点に施術を開始。

その筋肉は両方ともかなり硬くなっておられました。

うつぶせでの施術も必要なのですが、その体勢が長時間できないとのことでしたので、体勢を工夫しながらの施術となりました。

初回の施術後、劇的な変化はみられません。

しかし施術中「あー・・これは良くなるかもしれんな・・!」とおっしゃられました。

初回の施術でこういった「改善の予感」を感じ取っていただけた方(症状に悩み抜いた方にだけ分かる感覚かもしれません)は、

自分の経験上、ほぼ皆さん改善されておられますので手応えを感じました。

そして初回の施術の3日後、2回目の施術に来られましたが・・、

痛みがさらに強くなったようで、杖をついてお越しになられました。

一見して症状が悪化したように見受けられ、普通ですと再度のご来院というのは考えられないことです。

ですが「身体のリセット反応」による一時的な痛みが、施術後に出るかもしれないことは最初にお伝えしておりましたし、

何より“これは良くなるかも・・!”という手応えがあったので、再度お越しになられたとのことでした。

そして3回目の施術にて、押すと激しく反応される重要なポイントを見つけました。

そのポイントは「背中の筋肉(=腸肋筋(ちょうろっきん)」の右側でした。

脊柱起立筋
(↑画像クリックで全体が見られます)

ここを押さえると激しく痛むだけでなく、“汗がドッと出る。傷んでいる所に響くようだ・・!”とのことです。

痛みの原因となる筋肉のコリ(トリガーポイント)は、そこを押さえると

●飛び上がるほどの痛み(=ジャンプサイン)
●鳥肌が立ったり発汗を引き起こす(=自律神経反応)
●症状が再現する

などの反応を引き起こします。

“汗がドッと出る”と言われたのは、まさにこの反応です。

そして

“痛んでいるところに響く・・!”

と言われたのは「経絡(東洋医学で想定される身体のエネルギーライン)」の重要ポイント反応です。

「ここが今回の症状の黒幕か・・」

という手応えを感じました。

この背中の筋肉は、実は「坐骨神経痛」の直接原因にはならないのですが

先にお伝えした、坐骨神経痛の原因となる「おしりの二つの筋肉(=小殿筋&梨状筋)」にダメージを与え

間接的に痛みに関わっている場合が考えられます

今回まず間違いなく、この背中の筋肉右側が重要なポイントであろうと判断しました。

案の定、この3回目の施術以降は改善スピードがさらに加速し、

都合5回の施術にて「痛みはほとんど無くなった」と言われました。

それから1か月ほどしてご来院された時には、

“すっかり痛みはない。何だったのだろうね、あの激しい痛みは・・”

とのことでした。

以上、「坐骨神経痛」のメインの原因が背中の筋肉にあったという、非常にまれなケースの症例でした。

長年の辛く頑固な症状が一回の施術で完全に改善されるというのは、

クライアント様と施術者にとっての共通の「夢」です。

そういったケースというのはゼロではありませんが、

実際は、一進一退の攻防を繰り返しながらの、ある程度の施術回数が必要になってきます。

(自分の経験上5回の施術を1クールと考えていますが、

どんな症状でもそれまでには必ず改善感が出ていることを目標にしています)

もしこのクライアント様が初回のみで再度の施術を断念されていたら、

今回の改善結果は生まれていなかったことでしょう。

継続してお越しいただけたことに本当に感謝です。

貴重なお金とお時間をいただいている以上、初回で効果が目に見えて出なくとも、

“これはよくなるかも・・!”

という改善への手応えを、(小手先の技術&トークでなく)クライアント様に与えて差し上げられるかどうか。

改善に向けてリピートしていただけるかどうかの重要なポイントと考えています。

施術スケジュール(直近三週間)