皆さま、こんにちは・・!
今回は「症状改善集」の第11弾、「肩前側(腕の付け根)の痛み」の改善例、
その一症例目に関する記事です。
- 肩の前の痛みに悩まされていて、一向に良くならない・・。
- 病院の検査でも骨や関節に異常がなく、原因が分からない・・。
- 病院(整形外科)で治療受けたor受けているが、なかなか良くならない・・。
- 周りに肩の前の痛みで苦しむ方がいるので、その改善にお役に立ちたい・・!
- 「五十肩」と診断されたが、どうして良いか分からない・・。
以上のような方がこの記事によって、その「肩前方部の痛み」の原因と改善方法をここで知ることができます。
急に肩が痛くなったけど、肩の後ろではなく、何だか前側の腕の付け根あたりが痛いわ・・
こういった肩の痛み&機能障害は病院では、
これは「五十肩」or「肩関節周囲炎」or「腱板損傷」or「石灰沈着性腱板炎」or「変形性肩関節症」etc・・、ですね
など様々な診断名や原因が下されます。
しかしながらその治療法に従ってみても、なかなか改善しないケースが多く見受けられます。
それではいったいどこにその痛みの原因があるのでしょうか。
実は「整体一福:症状改善集」の記事の中で、
一番反響があるのがこの「肩前側の痛み」なのです。
それだけ解決策が無くて困っておられる方が多いということなのでしょう。
では実際にこの症状でお悩みだった方の改善例をもとに、
以下にご説明していきます・・!
肩の前側(腕の付け根)の痛みを抱えたクライアント様
40代、広島在住の女性の方。
左の肩の付け根が痛いのです・・・
病院の診察でも・・、
骨や関節や内臓に特に異常はないですが・・
いわゆる「五十肩」ですね。
とのこと。
この症状の深刻さに関して思うこと(2021年追記)
この「腕の付け根が痛い」「肩の付け根が痛い」「肩の前側が痛い」という症状。
改善法が分からず悩まれている方は、実は相当数にのぼるのではないかと思います。
というのは、この記事を書いた当時から約2年半、
「腕の付け根の痛み」「肩の前の痛み」というワードでの、Yahoo!とGoogle検索でヒットした総数、全国150万件以上のうちの1位をずっと記録し続けていました。
検索上位に上がるための、SEO対策やPPC広告などのネット対策など全くしていなかった「超マイナー記事」が、本来は検索トップに上がってくることは通常ありえないことです。
それでもトップに躍り出たのは、それだけこの症状に病院・治療院・整体院が対応しきれていない現状を物語っているのではないでしょうか。
それではいったいどこにこの痛みの原因があるのでしょうか。次に解説していきます↓
肩前側(腕の付け根)の痛みの原因はここに・・!
ふつう場所的には、「肩を覆っている筋肉(=「三角筋」)」が原因として考えられがちなのですが、ここが「肩の前側の痛み」のメインの原因になることはほとんどありません。
実はこの「肩前側の痛み」の一番の原因となるのは、「肩の後ろ」の筋肉です・・!
①棘下筋
この「棘下筋」は、「身体の中で最もダメージを受けやすい筋肉の一つ」とも言われるのですが、この筋肉自体が痛みを感じることは稀です。
「肩の前が痛い」のに「肩の後ろ」が一番の原因だなんて・・!!
これは知ってないと、まず「肩の前の痛み」でここに触れませんよね・・。
この筋肉のコリ(=トリガーポイント)から生じる痛みは関節深くに感じ、腕の「力こぶ」あたりにまでその範囲が及ぶことがあります。
それゆえ病院では、「上腕二頭筋炎(「力こぶの筋肉(=上腕二頭筋)」の炎症)」と誤診されることもあります(しかしステロイドでも痛みが消えることはありません)。
他にもこの部分の痛みの原因となりうる筋肉は数か所あるのですが、もう一つ有力な筋肉を次に挙げます。
②斜角筋
「肩の前が痛い」というのは首からもくるのね・・!!
はい。これは首の奥深くにあるので、通常のもみほぐしではまずアプローチできません。
じっくり押さえる「安定持続圧」という「整体一福」のやり方で、
ようやく緩ませることができる筋肉です。
以上、「肩の前が痛い」というのは「肩の前」に原因があるのではなく、「肩の後ろ」「首」という意外なところが原因なのです。
この関係性を知ってはじめてこの痛みが改善できるといってもいいでしょう。
これでは中々この症状が改善できないのも無理はないですね・・。
この関係性を知ることができて良かったです・・!
施術
メインの施術対象となる筋肉は、以上に挙げた二つですが、
他にも複数の筋肉が関与する場合があり、施術時にはその全ての筋肉を処置します。
ここでもし「肩前側の痛み」と同時に「腕や手指のしびれ」を訴えられていたら、「胸の筋肉(=【小胸筋】)」がにわかに主原因として浮かび上がってきます。
ですが今回は「しびれ」のような症状は全くないということなので、先に挙げた二つの筋肉「棘下筋」「斜角筋」を最重点に緩めることにしました。
この症状の対応だけなら「症状改善コース60分」の施術で十分です(このコースの詳細はこちら↓)。
今回は「症状改善コース・フル(120分)」をご希望でしたので、より入念に施術することができます(このコースの詳細はこちら↓)。
そして施術開始。
首の【斜角筋】はさほどでもなかったのですが、肩の【棘下筋】は鉄のように硬く、
最初触れた時は肩甲骨のでっぱり(=肩甲棘)との区別がつかなかったほどの硬さでした。
そこへゆっくりと、奥深くにまで届くように圧をかけると、筋肉が「ビクンッ、ビクンッ」と跳ねるような反応を示しました。
“やはりここか・・・”
ここが原因で間違いないとの確信を持ちました。
痛みの原因となっている筋肉に圧をかけると、筋肉が部分的に収縮する反応を示すことがあります。
この反応は通常、鍼治療の世界において一般的な反応で、【局所単収縮反応】といいます。
身体の奥深くにまで刺激をしっかり及ぼさないと、中々こういった反応は起きないため、
鍼と違って手技整体の世界では、こういった反応をあまり聞いたことがないのですが、
症状の原因となる筋肉を探るうえで、とても重要な反応です。
原因の筋肉が常にこの【局所短縮反応】を示すとは限りません。ですが施術の上では大事な目安となります。
メインの原因はこの肩の【棘下筋】で間違いないと判断しましたが、
他に原因が複数潜んでいる場合もあるので、原因と考えられる筋肉全てに処置を施し、
120分の施術をフィニッシュ。
施術後すぐに・・
施術後すぐに効果が大きくでたようで、アフターカウンセリング時に
「もう左肩の痛みが無くなってる・・!!」
とのことでした。
施術後すぐに大きな効果を実感されることはレアなケースなのですが、お役に立てたようで大変嬉しかったです。
その後・・
それから再び施術にお越しになられた際、
「左肩の痛みはすっかり楽になりました。ありがとうございます・・!!」
とのこと。再発しなかったようで何よりでした☆
まとめ
「肩前側(腕の付け根)の痛み」はもし病院でどうにもならない場合、筋肉のコリ(トリガーポイント)からきている可能性大!
そして主な原因となる筋肉は、
- 棘下筋
- 斜角筋
の二つ!
以上を緩めることにより、病院では改善しない・原因がよく分からない 「肩前側(腕の付け根)の痛み」 が改善する可能性は高い!
以上がこの記事のまとめになります。
「肩の前が痛い・・」「腕の付け根が痛い・・」
なかなか改善しないこの症状に人知れず悩まれている方が、
本当にたくさんおられることと思います。
まずは病院(整形外科)で検査を受けていただき、それでも一向に改善しない場合は、
以上に示したアプローチによって、激しい激痛や腕が動かないような辛い症状でも、
容易に改善するケースもあります。
「肩前側(腕の付け根)の痛み」は意外な場所から原因がきています。
ぜひ一度、ご相談ください・・!